大阪のアイデンティティを探す調査 第13弾

「訪日中国人の大阪の印象についての調査」


「大阪のアイデンティティを探す調査」第13回目となる今年度は、最近増加している中国人観光客の大阪に対するイメージを探るため、昨年10月28日、29日に道頓堀周辺で50人の中国人観光客を対象に街頭調査を実施した。
なお、この調査報告は1月17日に大阪府政記者クラブにリリースした。

調査概要
■調査目的       :大阪に観光で来ている中国人に、街としての大阪や大阪での印象を把握することを目的とする。
■調査内容       :大阪についての認知度/大阪への期待と実際/大阪で行きたい店や施設/大阪の印象など
■調査手法       :中国語を話せる調査員による街頭面接調査
■調査実施期日:2010年10月28日・29日
■調査対象者    :大阪に旅行で来ている中国(本土)人20歳以上の男女
■回答者数       :50人

回答者プロフィール


Q「大阪について次のことをご存知ですか?
①東京に次ぐ日本で第二の都市である。
②上海や江蘇省と大阪は友好都市である。
③上海万博で大阪館を出展している。」

●「東京に次ぐ日本で第二の都市である」の認知度は90.0%を超えるが、「上海万博で大阪館を出展し
ている」はいずれも66.0%にとどまった。
「上海や江蘇省と大阪は友好都市である」を知っている人の割合を年代別で見ると、40代・50代は
7、8割の人が知っているが、30代、20代では5割程度だった。
●「上海万博で大阪館を出展している」ことを知っている人33人のうち27.3%にあたる9人が大阪館に
来館した上で大阪を訪問したことになるので、大阪館の観光誘致効果は大いにあったと言える。

Q「大阪に来る前、どんなことを期待していましたか?」
「実際に来てみて、期待通りでしたか?」

●来阪前に期待していたことは「観光」が74.5%、「買い物」が70.2%、「飲食」が17.0%。
●実際に来てみて「期待以上」と回答した人は44.7%、期待通りが51.1%で合わせると95.8%と
満足度が非常に高いことが分かった。

Q「大阪について主にどこから知識を得ましたか?」
①家族や知人に聞いて
②新聞や雑誌の記事を読んで
③TVで見て
④小説や映画で見て
⑤インターネットから
⑥学校で学んで
⑦旅行会社の宣伝・紹介
⑧その他

●大阪に関する情報の入手先は「旅行会社の宣伝紹介」がもっとも多く42.0%、ついで「家族や知人に
聞いて」が34%。

Q「大阪でどんな店や施設に行きたいですか?
①デパート    ②家電量販店    ③ファッション専門店    ④ドラッグストア    ⑤商店街(例:心斎橋)
⑥高級レストラン    ⑦居酒屋    ⑧テーマパーク    ⑨温泉    ⑩歴史施設    ⑪水都めぐり
⑫自然体験    ⑬健康診断ができる医療施設    ⑭先進技術の見学
⑮漫画やアニメの販売店    ⑯その他

●大阪で行きたい店や施設は「温泉」が68.0%で最も高く、「歴史施設」62.0%、「ドラッグストア」
60.0%がそれに続いている。

Q「今回の旅行の総予算はどれくらいですか? また買い物の予算はどれくらいですか?」
●今回の旅行の総予算平均額は267,080円、うち大阪での予算平均額は179,800円であった。
●買い物の予算平均額は120,260円、うち大阪での買い物の予算平均額は80,360円であった

Q「旅行中、大阪で困ったことや残念なことはありましたか?」
●滞在中に困ったことがあると回答した人は全体の38.0%。
●困ったことがあると回答した人のうち「言葉が通じない」をあげた人の割合が78.9%で最も多かった。

Q「大阪の旅行で一番印象に残ったことや良かったことは何でしょうか?」
●大阪の旅行で一番印象に残ったこととしては、「友好的、親切」が最も高く30.8%、「街並みがきれい」
「環境が良い、ごみがない」がそれぞれ28.2%。

Q「大阪以外で行きたい日本の都市や場所はどこですか?
①京都    ②奈良    ③神戸    ④九州    ⑤名古屋    ⑥静岡    ⑦富士山    ⑧箱根
⑨東京    ⑩北海道    ⑪その他

●大阪以外で行きたいところは、「京都」「東京」が5割強で並んでおり、次いで「富士山」が約4割で
続いている。

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